top > ターゲットを絞ると逆に客層が広がる
◎こちらが選ばなければ客からも選ばれない


ターゲットを絞るとは、来て欲しいお客を限定するということ。
例えば、
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・20代後半から30代半ばの女性
・会社帰りに3〜4名で来る人
・月に1〜2回来店
・顧客単価4,000円
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こんな感じ。
そしてそのターゲット目掛けてお店を作るんだけど、「作る」というのは具体的には、外観、内装、メニュー、料金設定、接客方法などをターゲットに合わせて工夫すること。
この辺の具体策についてはまた別の項目で書くとして、とにかく如何にターゲットの心に響くか?というところを意識する。ターゲットを絞れなければ意識して作ることなんて出来ないからね。
で、なんでターゲットを絞ることが大事かをちょっと例を出して説明する。

ターゲットが絞れていないのは言わば、相手が定まっていないでラブレターを書くようなもの。
例えば、《同年代の若い女性》に向けたラブレターを書くとする(今どきラブレターかよ!ってツッコミは無視)。顔もスタイルも性格も定まってないけど、ザックリ同年代の女性宛て。つまりターゲットが絞れていない状態。
するとこんな感じ。



こんなの受け取ってみなよ、「はっ?誰に書いてるの??」ってなるに決まってる。
誰にも当てはまりそうな文章を書こうとするから、どうしてもこんなありきたりで漠然とした内容になってしまう。
これじゃあ絶対に響かない。「コピペやん、誰にでも言ってるやん」って。

じゃあこれを、《同じ会社の隣の部署の同期の由佳ちゃん》へ向けて書くとこうなる。




「うえっ!キモッ!」って思った?でもそれ正解。他人が読んだら響かないどころかただのストーカー。通報レベル。でもこれを由佳ちゃんが読んだら、ちょっと感想が違うはず。若干の気持ち悪さはあるけど、自分のこと見てくれてるんだなとは感じる。「この手紙、私のことだ」と一発でわかるはずだ。

お店もこれと同じ。ターゲットが定まっているかいないかで格段に響き方が変わる。
「これは私のことだ!」「こんなお店に来たかった!」と思わせること。裏を返せば、「これは全然私のことじゃない」「別に行こうと思わない」と思う人達を作ることでもある。だからそういうのを“切る勇気”もちょこっと必要だ。
ターゲットを絞る場合、それくらいの落差があった方がより効いてくる。


◎ターゲットを絞れない理由



ターゲットを絞ることで、ターゲット以外のお客が来なくなってしまうことにビビってる。だよね?
「ウチは老若男女誰が来ても喜んでもらえるお店」って思ってるんでしょ?まあ気持ちはわかるよ。でもそうなるとやっぱさっきのラブレターみたいに、結果的に誰の心にも響かない、記憶にも残らないお店になっちゃう。
記憶に残っていないと当然、お店選びの際の選択肢に入らなくなる。これは絶対避けなきゃイカン。
小学校の同級生で名前聞いても思い出せないヤツいるでしょ?ヘタしたらソイツのこと一生思い出さない。それと一緒だから。

ちなみに僕が友人とよく行く居酒屋で、白レバーのネギ焼き(だったかな?)が美味しいお店がある。いつもそこに友人を誘う時は、「白レバー行こうか?」って誘ってるんだよね。ぶっちゃけお店の名前も白レバ焼きの正式名称も覚えてないけど、「あそこは白レバーが美味い店」とインプットされてる。


◎ターゲットを絞るからこそ他の客も来る



ターゲットを絞ると他のお客は来なくなってしまうというのは、実は店側のネガティブな幻想だ。
お客はもっとたくましいよ。だってオッサン向けのお店だって若い女性も行きたいと思うし、実際行く。女性向けのお店なら、男性は女性を誘う時に使えるし(僕も使ってるし)。
普段激安居酒屋で2,000円で飲んでる人も、高級店で2万円払ってる人も、「今日は4、5千円で飲みたいな」という時だってある。
つまり、ターゲットを絞ることと、ターゲット以外が来ないことはぶっちゃけ関係ない。
ボンヤリした店を作って誰の脳ミソにもインプットされないってのが、失敗した店作りのありがちな悪夢だ。だからちゃんとターゲットは絞った方がいい。
ちなみに、絞れば絞るほどエッジの効いた個性的な店になる。その方がよりインプットされやすい。
あとは客が行きたいか行きたくないかだが、それは好みだ。好きな人はもうマニア的に好きになって、お店が人生に無くてはならない存在になる。嫌いな人は行ってもいないのに文句ぶちまけて、店の前に毎朝ウンコしてくだろう。
個性的な店ほどバッサリ分かれる。


◆具体的な方法



ターゲット作りは、まずは以下を書き出してみて。

・性別
・年齢
・来店時間
・来店頻度
・来店人数
・顧客単価

もしうまくターゲットが絞れなかったら迷わず、
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・20代後半から30代半ばの女性
・会社帰りに3〜4名で来る人
・月に1〜2回来店
・顧客単価4,000円

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としてみて。
つまり、20代前半女性や30代後半以上の女性、それと男性全般は来にくいお店にしちゃう。
理由はまたどこかで書くんで。

ターゲットが決まったらそれに合わせてお店を作っていくんだけど、ここでポイント。
どう作っていくかをあなた一人の意見で決めないこと。
必ずターゲットに近い人物(スタッフ、家族、お客でも)に意見を聞くこと。その人達と複数人で話し合うこと。決してあなた一人の勝手な妄想で決めないように。盛大に間違うこと間違いナシ。「多分こういう感じだろう」じゃあ見当違いのヤバイものが出来上がる。メキシコの日本料理屋かよ!って突っ込みがくるよ。


ちなみに。
ターゲットを細かく絞らなくても繁盛しているお店もある。
それは、“確実に価格以上のサービスを得られるお店” と認識されている場合だけ。
これについては、>価格以上の料理の効果を知るに書きまっす。



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